EPAフィリピン13陣訪日後研修 レポート

2022/05/13

2021年10月から2022年2月まで、令和3年度看護師・介護福祉士候補者日本語研修事業(日比経済連携協定に基づく看護師・介護福祉士候補者受入研修事業)を実施しました。

 

コロナ禍での研修だったため、感染症対策には十分に気を配りました。
候補者は、マスクをつけた上でフェイスシールドを装着し講義に臨み、講義終了時や教室使用後には毎回欠かさず教室の消毒を行いました。教室や食堂は密を避けた座席配置を心がけました。スタッフ・講師用事務室でも、受付にそれぞれアクリル板を設置することで飛沫感染の防止に取り組み、事務所内のこまめな消毒も行いました。

 

年間を通して温暖な気候のフィリピンから来日した候補者のため、有志の方々に冬服を寄付していただきました。そして、ご厚意により近隣の高校の学生さんも冬服を寄付してくださいました。冬服の寄付とともに心温まるメッセージも添えてくださり、フィリピンの候補者からもお礼のメッセージを送りました。このような国際交流もあり、候補者は特段、体調を崩すことなく研修期間を過ごすことができました。

 

フィリピンでは雪が降らないため、雪が降った日には候補者は皆、大興奮。講義の合間の休憩時間には屋外スペースで写真を撮ったり、講義後の自由時間には外に出て雪を触ってみたり、初めての雪を楽しんだようです。アークアカデミーのスタッフは寒くて外にも出られない!という様子でしたが、候補者の中には半袖1枚で雪を楽しむ人もいました。寒さにも強いフィリピンの候補者でした。

 

研修修了日の2月17日、コロナ禍において密を避ける観点からzoomを用いたオンラインでの成果発表会・修了式を行いました。


成果発表会では、候補者が研修期間中に学んだ介護・看護の声かけ実演の様子を事前にビデオ撮影したものを用いて、クラスごとに発表を行いました。どのクラスも研修開始時よりスムーズに日本語での声かけができるようになり、学習成果を確認することができました。続いて行われた修了式では、代表の候補者の熱意溢れるあいさつとともに4カ月の研修を締めくくりました。

 

翌日より、候補者は全国の病院、施設で就労を開始しました。研修期間に身に着けた日本語、専門の知識を使って、これから日本の社会で輝いてくれることを願います。

 

オンライン修了式の様子
オンライン修了式の様子