EPAベトナム9陣訪日後研修 レポート

2022/11/21

2022年7月から9月まで、令和4年度看護師・介護福祉士候補者日本語研修事業(日越経済連携協定に基づく看護師・介護福祉士候補者受入研修事業)を実施しました。

 

初来日の候補者が多く、初めての日本に胸を躍らせている候補者がたくさんいました。持って行ったほうがよいもの、来日時に必要なこと、等について来日前のオリエンテーションで説明をし、候補者は各自準備を進めていきました。

 

2022年7月29日に、候補者は大荷物を抱えて来日しました。元気な候補者に会えたこと、とてもうれしかったのを覚えています。訪日前研修は主にオンライン授業で行われたため、訪日後研修の対面授業を楽しみにしている候補者が多く、日本人とコミュニケーションが取れること、整った研修施設で勉強できるうれしさを噛み締めていました。週末は外に出て散歩をしたり、スーパーで買い物をして日本語を使ってみたりと、日本に来たことを徐々に実感しているようでした。

 

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研修期間中、食事マナーに関する授業を行いました。授業で行ったことを踏まえて、食事マナー強化週間と題して、食堂で実践! 姿勢、箸の持ち方、音を立てて食べていないか、等の点について、確認をしました。

 

スタッフが見回りをしたところ、姿勢を正したり、箸を正しく使ったり、食器に手を添えたりと、意識をして取り組んでいる様子が見られました。緊張せずに、自然なマナーが身に着けられるといいですね、とスタッフからアドバイス。感染症対策上、黙食もしっかりできており、意識の高さが感じられました。

 

研修修了日に成果発表会を行いました。成果発表会では、候補者が研修期間中に学んだ介護・看護の声かけ実演の様子を事前にビデオ撮影したものを用いて、クラスごとに発表を行いました。

 

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撮影時は、発表者だけではなく、発表しないクラスメイトもアドバイスをしたり、励ましたりと、クラス全体で取り組む様子が見られました。「目線は大丈夫?」「利用者を支える手はその位置でよかったかな?」「発音がこうだよ」など、専門講義や声かけ授業で実施したことが生かされた素晴らしい発表でした。候補者の真剣な様子がとても印象的でした。

 

続いて行われた修了式では、代表の候補者による、就労に向けての決意がこもった素晴らしいあいさつとともに訪日後研修を締めくくりました。


その後、国際厚生事業団による専門導入研修を経て、候補者たちは全国の病院、施設で就労を開始しました。研修期間に身に着けた日本語、専門の知識を使って、これから日本の社会で輝いてくれることを願います。

 

以上