EPAフィリピン16陣訪日後研修 レポート
2025/01/24
2024年6月より実施していた令和6年度看護師・介護福祉士日本語研修事業(日比経済連携協定に基づく看護師・介護福祉士候補者受入研修事業)が同年12月6日に無事終了しました。研修の様子をご紹介します。
ある日の授業で、候補者たちは高齢者施設等で行われているレクリエーションについて学習し、実際に体験しました。利用者の方々の目線に立ってレクリエーションを行うことで、一つ一つの動作の目的を考えながら身体を動かすことができました。全力でレクリエーションに取り組む候補者を見て、施設に行ってからも、レクリエーションを盛り上げる姿が目に浮かびました。
年間を通して温暖な気候のフィリピンから来日した候補者たちのために、一般社団法人フィリピン協会やアークアカデミー職員有志からたくさんの冬服が寄付されました。冬服配布会は大変盛況でした。衣服を選べる時間に制限があり、もらえる衣服の点数も決まっていたため、候補者はお気に入りの服を真剣に選んでいました。お目当ての服をもらった後に、配布会場の外ではファッションショーのようにもらった服を見せあう候補者もおり、大満足の様子でした。
研修期間中、研修所の近くで地域振興フェスタがあり、プログラムの一つであるカラオケ大会に候補者有志2名がデュオとして出場しました。選んだ歌はKiroroの『未来へ』でした。ほかの候補者は二人のステージを見るために駆けつけました。仲間たちの応援の中、二人は素晴らしいハーモニーを奏で、見事優勝を果たしました。就労先のイベントでもぜひその美声を響かせてほしいと思いました。
研修最終日の12月6日には、成果発表会・修了式をオンラインで行いました。成果発表会では、候補者が研修期間中に学んだ介護・看護の声かけ実演の様子を事前にビデオ撮影したものを用いて、クラスごとに発表を行いました。どのクラスも研修開始時より聞きとりやすい発音で正確な声かけができており、候補者たちの優しさ、明るさが表れた介助を行っていました。日本語の専門講義や声かけ授業で実施したことが生かされた素晴らしい発表でした。
続いて行われた修了式では、代表の候補者による、就労に向けての決意がこもった素晴らしいあいさつとともに6か月間の訪日後研修を締めくくりました。就労先へと入職した候補者たちが、研修期間で身に付けた日本語、専門の知識を使って、これから日本の社会で輝いてくれることを願います。